その結果

〜評論家雷麻琴〜
”一言評論”で人気の雷麻琴が、都内の書店でサイン会を行った。
雷麻琴は以前、ラスベガスでの世界マジック大会の審査員を勤めた際、「っていうか、こんなの手品じゃん」と言い放った猛者。「自分イズム」、「イズムis自分」などという飲み屋での会話並の論理で特異なキャラクターを確立している。
この日のサイン会で、雷麻琴はファンの一人一人にコメントを書き添えるというサービスをした。しかし、その内容は「人生だもの、雷麻琴」や、ネコが行方不明という女性に対しての「行方不明だからネコなの。居場所が分かったら犬でしょ」などというものばかり。雷麻琴は持参した”ウーロン茶”を飲んでは上機嫌だった。

〜雷麻琴のサポートセンター〜
雷麻琴の「パソコンなんでもサポートセンター」が開局した。熱血指導には定評がある雷麻琴。相手がまだ何も話さないうちから、「元気ですかー!!だぁぁぁーー!!!」などの奇声を発し、さらには「疲れたからちょっと休憩」といって、勝手に保留にしてしまう事もしばしば。6秒10円の情報料を支払わなければならない相談者からすればヒヤヒヤものだ。自分のわからない質問がくると、「大丈夫。やればできる子だよ。昔からそうだったじゃないか。信じてるよ。それじゃ、また。」と、勝手に電話を切ってしまう一幕もあった。パソコンに関する相談は、是非雷麻琴まで。受け付け時間は雷麻琴によると、「ノリで」とのこと。

〜雷麻琴、天才チェス少年を破る!〜
といってもチェスではなく、柔道の話。親善大使として来日中のロシアの天才チェス少年、セルゲイ・カスパロフ君(10歳)が日本文化を見学しようと講道館を訪問した。そこで現在、7月のミュンヘンで開かれる世界大会に向けてトレーニング中の雷麻琴と対面、話が弾み軽く技を掛け合っているうちになぜか乱取りになってしまった。もちろんセルゲイ君が雷麻琴にかなうはずもなく、雷麻琴が圧勝した。セルゲイ君はぐったりとして動かなくなってしまい、すぐに病院に運ばれたが、後のインタビューで「雷麻琴はすごくハラショーな相手だった。でも次に対戦するときは、できればチェスで勝負したいね。」とコメントした。